病院出身薬剤師×薬局薬剤師「薬局と病院の働き方の違い」

さて、薬学生の皆さんにとって、病院、薬局、ドラッグなど色々な職種から仕事を選ぶ選択肢は具体的になってきましたか?

実際、私も薬局以外経験していないので、病院の話は友達の話、そして新人目線なのでもっと深い話を知りたい・・・
そこで、私の尊敬する先生にインタビューすることを決意しました!!

今回は、様々な職種を経験された杉野課長にお時間頂き、薬剤師としての働き方についてお話を伺いました!

病院と薬局で薬剤師の働き方の違い

上村:今日は薬学生の皆さんに少しでもリアルな薬剤師像をお伝えしたいと思い、経験豊富な先生にお話し伺えるとのことでよろしくお願いします。

杉野:経験豊富ってわけでもないですが・・・。少しでも、皆さんの力になれるように答えていきますね。

上村:ありがとうございます!まず、先生の経歴について教えてください。

杉野:僕はドラッグストア(DS)→病院→薬局の順番で働いてきました。

上村:そんなに色々と経験されているのですね。これは聞きがいがあります!

杉野:それぞれに良さがあり、経験したことで今の僕がある感じですね。

上村:それは興味深い!ではまず、それぞれの職種での働き方の違いについて教えてください!

杉野:まず、薬剤師の仕事として全部に言えることだけれども、医師や患者さんがあっての職種だという事、薬を調剤するという事に関して言えば、受け身の仕事だよね。でもその受け身の中で、薬剤師として如何に薬学的に、そして自分の個性を出して、相手に貢献できるかが違いの出るところですよね。その中で「一般医薬品をメインで扱う中で仕事するか?」「調剤業務を中心に仕事をするか?」「緊急患者・入院患者さんにどう対応するか?」というようなことに対する違いがあると思うんです。

上村:なるほど。それぞれはどのような特徴がありますか?

杉野:まず、DSは「今、症状が出てきてこれを治したい人」。一般医薬品なども用いて、今、目の前で何がほしいかを考えて薬をだすことが大切になってくるよね。

上村:たしかに、DSは急な症状があるから薬を買いに来る人が多いですもんね。

杉野:次に病院での特徴といえば、輸液、注射などの調整・配薬などの業務を頻繁に行うことだと思う。たとえば、緊急な患者が運ばれてきて、医師(Dr)・ナース(Ns)から、至急の薬を準備したりすること、悪くなってきた人の瞬時の対応をとること、これは病院でしかできないよね。

上村:そうですね、そういう対応をするのは病院でしかできないことですよね。

杉野:一瞬を争う現場に身を置くという特殊な環境だからすごい緊張感は他の職場よりあると思います。

上村:たしかに、病院の大きな特徴ですね。では、薬局はどうですか?

杉野:薬局は慢性的な病状の患者さんの経過を見ることができる点が1つ。当たり前の毎日だけど、その毎日の中でも違いがある。その違いを見つけ、受診勧奨することはもちろんだけど、地域密着型と最近はよく言われる時代だけれども、毎日の生活を見守り、その人らしく過ごしてもらう応援ができるのは薬局の良い所だと思うね。

上村:なるほど。こうやって考えるとやっぱり職種によって、薬剤師の存在も変わってきますね。

病院と薬局それぞれの職種に向いている人は?

上村:では、それぞれの職種に向いている人、先生の経験から職場の印象を教えてください!まずは、DSについて教えてください!

杉野:DSは「おしゃべりが好きな子」が向いているかな。どこの職場でも必要だけれども、どこよりも必要と思うのがDSかな。患者様の話をしっかり聞いて、そこからその人の求めている薬を選ぶのはコミュニケーションが求められるからね。

上村:そんな感じなんですね!職場の印象はどのような感じでしたか?

杉野:働く環境としては良い印象が残っています。シフトで休日を有効に使える点もありますね。オープンな会話ができる環境だからこそ、コミュニケーション技術は必要だと感じました。あと、一般医薬品を網羅できるからこそ、OTCを勧めることもできるし、サプリメントなどで様々な症状に対して対応できる。これもDSの魅力だよね。

上村:一般医薬品など処方箋の薬以外で勧めることができるのは、薬剤師としてかっこよいですね!

杉野:DSの強みだよね。逆に病院は話すのがちょっと苦手だけれども、知識を深めたい人には向いているなって思うよ。薬に関して広く深く関われるし、自分の勉強したいことに対しての知識を得られる場所としてはとても良かった。まぁ、勤務体制はけっこうしんどかったけどね・・・。でも、やっぱり薬について勉強する上村では他よりも1つ抜きに出てるね。

上村:たしかに薬に関して知識があると患者さんからの「ありがとう」につながりますもんね。それは病院の経験として大きな強みですね。それでは薬局はどうですか?

杉野:薬局は良い意味で病院やDSの真ん中だから、色々なところと連携をとりやすいよね。将来的に在宅などを含め、高齢化社会に向けての信頼を得やすい場であるなと感じるよ。やりがいを求めていきたければ、薬局で経験を増やしていくのは大切だと思うよ。

上村:病院での入院期間も短くなり、薬局に求められるスキルは今後変わってきますもんね。その時に備えて薬局での他業種との連携を経験して、信頼を高めておくのは必要ですね。先生は今薬局で働かれていますが、一番やりがいって何ですか?

杉野:僕の場合はこれから必要とされる薬局の今後の体制を作っていくことが今の会社での楽しみかな。

上村:先生かっこいい!!

薬学生のあなたに向けて!

上村:では、就活の薬学生に向けて先生からアドバイスはありますか?

杉野:まずは、「何がしたいか」。これに尽きるよね。「何ができるのか?」から選ぶのは違うよね。

上村:たしかにそうですね。でも、分かっているけど、やりたいことがない人も多いと思いますが、
そのような人はどうすればよいですか?

杉野:そういう時はまずそれぞれの職種がどのようなことができるのかを知る事が大切だよね。それでやりたいことが見つかる事も多いと思うよ。

上村:なるほど。では、それぞれの職種のこれからってどうなんですか?

杉野:まず、注射とか抗がん剤とかを扱いたいなら現状では病院以外を選ぶことはほとんどないね。将来、在宅医療で行っていく為にも病院で扱える程度にはならないといけない。今は病院実習期間もしっかりあるし、研修で行ったりもするけれども、普段から触れていた経験にはかなわないからね。

上村:たしかに研修とかしていても、ある程度数をこなさないと怖い感じはありますね・・・ではDSと薬局はどうですか?

杉野:地域の人たちのために働きたい、自分の周りの人の健康を守ってあげたいなら、DSや薬局が良いと思います。医療費の幅も広がり、セルフメディケーション税制が始まったりもしているか、OTCとかも含めてやりたいならDSがいいと思うよ。薬局は医師との距離が近いから、色々なことが学べるし、起業とかしたいなら薬局かな。

上村:うちの会社でも独立開局されている先生もいらっしゃいますもんね!起業を考えるなら、うちの会社、絶対魅力的だと思います。

杉野:そういう子には良い環境だよね。これらを踏まえたうえで、最後に一番大事なものって何だと思う?

上村:え、なんですか!?

杉野:人間関係だよ。良いところはどこの職場にも必ずあるんだよね。ずっとそこで働けるかは、人間関係で決まるからね。僕は色々な経験をしてきて良かったと思ってるんだけど、本当にこれが一番大切だと思う。馴れ合いではない人間関係があれば今ある仕事を変えていくこともできるからね。

上村:確かに、私、この会社、本当にアットホームで、私らしく働ける環境だと思ってます!!先生、私、この会社でよかったです(笑)

杉野:推すなぁ(笑)まぁ、入ってみなければ分からないこともあると思う。だからこそ、薬学生の皆さんには、分からないことがあれば聞いてほしいって思うんだ。何かしら信頼できる人を見つけておいてほしいね。

上村:就職先を決めるうえで、経験のある方で相談できる相手がいるのはありがたいですね。

杉野:だから、上村さんは就活生にとって相談しやすい存在でなければだめだよ?(笑)

上村:なるほど!学生の皆さん、私でよければ皆さんの就職先をしっかり考えるので、何かあればぜひ聞いてください!(笑)

杉野:なんか押し付け感があるなぁ(笑)

上村:私も会社でたくさんの先生方に教えて頂いているので、それをアウトプットしたいだけです!(笑)

杉野:うちの会社、みんな良い方達だからね。

上村:そうなんです!なので、学生の方々も何か分からないことがあればどんどん聞いてくださいね!先生、今日は貴重なお話しを聞かせて頂き、ありがとうございました!

杉野:いえいえ!学生の方々にとって、プラスになることがあればと思います!自分のやりたい事、やりたい場所、共に働きたい人を見つけて下さいね!応援しています!

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