薬剤師×副業!!副業をして気づいた個人の人材価値を高めるということ

前回は薬局で働くことを選んだ私が副業に挑戦した理由をお伝えしましたが、今回は実際に普段は薬剤師として働いている自分がリアルな副業についてお伝えします!

実際に副業を始めて、難しかったこと、よかったこと

前回の経緯をもって、私の副業は始まりました。ただ、まだ薬局で働き始めて数か月の新人薬剤師です。普段の仕事も満足にできていないにもかかわらず、新たな仕事、しかも全く薬学部とは関係のない領域での挑戦において、様々な壁にぶつかったことも事実です。

ですが、それ以上に多くのことを副業を通して学ぶこともできました。

週7日わからないことづくめの日々

まず、局の仕事もまだまだ分かっていない状況の中、休みの日に副業を入れ、映像の仕事も分からないという週7日間分からないこと続きの日々が続きました・・・(笑)

今までは休みの日に回復していた体力も、週7日働くので体が慣れるまではしんどかったです。しかし、そこは薬学部生の意地で、「副業をやっているから」と言われないように、副業をやらせてもらっているからこそ、普段の薬局業務も副業も全力投球で取り組みました。

自分が支えにしている魔法の言葉があるのです。「6年生の時の薬剤師の国試に比べたらどんなこともつらくない!」という言葉です。

実際、私はおバカだったので、6年生の国試の勉強は毎日夜中の2時に寝て、5時に起きて学校に向かうような生活をしていました。

あの時の体力、精神の追い込まれようを思い出せば、こんなこと幸せでしかありません。薬学部時代は、なんだかんだ課題や試験などに追われます。

社会人になった今は薬学以外の自分の学びたいことを学び、やりたいことのできる環境は幸せだなと感じています。

専門家になること。薬局とは全く違う働き方を知ることができた。

副業を始めてから、色々なことを学部ことができました。まずは学びたかった映像の知識です。副業の仕事先の方もよい方ばかりで、丁寧にたくさんの技術や知識を教えて頂きました。

映像に興味のある方ばかりなので、日頃からテレビやCMなどにも関心があり、普段の何気なく見ている映像に対しての見方が私自身変わりました。

資格のある仕事ではないので、私たちのような薬剤師という職種とは全く違う働き方の方がたくさんいます。

薬剤師といった資格で仕事が保証されていないので、技術やスキル的に本当の専門家として働いている方がすごく多い。

映像を専門にしている方もいれば、自分でサロンを経営しながら副業している方や画家さん、デザインのお仕事をされている方など、自分の周りにいない働き方をしている方々と出会うことで、自分の働き方の概念を良い意味で変えてくれた環境でもあります。

以前、当薬局の楢井部長に連れて行って頂き、取引先の会社の社長さんとお話させていただいた際に言われた言葉で心に残っている言葉があります。

「他業種の試みを導入することが、医療に新しい価値を創造する第一歩になる」という言葉です。まさに他業種をみると、医療という業種の既成概念に気づき、新たな発想が生まれやすくなるなと痛感しました。

薬剤師は人の命を扱う仕事です。薬剤師の仕事をしていく上でミスは許されません。薬の用法、用量は間違えていないか、レセプトは間違っていないかなど、薬剤師の仕事において「○×」の選択は多々出てくると思います。

薬剤師の仕事において「○×」を判断していくことは最も重要な仕事の一つです。仕事をしている中で、自然と「○×」の判断能力やスキルは磨かれてきます。

一方、映像の仕事をしていると、「○×」以外の「自由記述式」の問題に挑んでいるような感覚になります。この「○×」の判断能力に加えて、「自由記述式」の考え方も持つことで、違った視点から、薬局の仕事を捉えらるようになりました。

慢性期の患者さんと結婚式の共通点

実際にどんな映像の仕事を副業でしているかですが、メインは結婚式で最後に流れるエンディングロールの作成の仕事を現在しています。

カメラマンさんが撮ってくれた結婚式の風景、新郎新婦、ご家族、友人など、その空間の想い出を映像にしていくお仕事をさせていただいています。

薬局では、普段薬局で慢性疾患の方に対してお薬を出すことが多いです。

そのような患者さんたちにとって、「今」を「いつも通り過ごす」ためにお薬を飲んでいる方が多いと思います。

ですが、「今」は戻りません。私はこの「今」を「かけがえのない想い出」として感じてもらいたいという想いがあります。

「結婚式」も一生に一度のビッグイベントです。二度と戻らないからこそ、たくさんの想いがこもったものです。

患者さんの何気ない一瞬もこの結婚式みたいに、大切にしたいし、大切に感じて欲しいなと思っています。

薬局のちょっとした待ち時間も楽しんでもらいたい!

最後に実際その映像のスキルをどのようにいかしているのかということですが、私は薬局の待ち時間がずっと気になっていました。

この時間を薬剤師として減らすことを目標にするのはもちろんですが、この時間に付加価値を与えたいなと考えていました。

現在は、薬局で季節感を感じて頂くということを目的として、今の季節をイメージした映像を流しています。

待ち時間に少しでも「今」という時間を感じてもらい、その季節ごとでのイベントとその思い出を思い出せるように映像を作って流しています。春だったら「桜を見に行こう!」など行動の変化がおこればよいなと思っています。

副業をはじめて、医療業界以外で働くことを知ることを通して、仕事のやり方、考え方、時間の使い方、技術の使い方など、医療業界でも角度を変えれば使えることもたくさん学びました。

どの業界であっても、相手に付加価値を与えることが仕事において大切なことに変わりありません。薬剤師はこれから飽和状態に向かうと言われています。

この状況の中で、薬剤師として自分の価値を高め、自分にしかできない価値を持つことが、薬剤師としても生き残っていくうえで大切だと考えています。

そのためにも何か自分の好きなことや趣味を見つけたり、磨いていくことは自分の可能性を高める非常に大事な時間で、これからも向き合って行くつもりです。

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